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蓮珈琲 hasu cafe 編

世の中には一風変わった店がたくさんあります。 僕の店「蓮カフェ」もそのような分類に当ては まるかもしれません。 お店の屋号のキャッチコピーは、coffee & photography とあります。その訳は、珈琲と写真がセッ トになっているからです。僕は焙煎家であると同時に写真家です。カフェがあるの場所は写真スタ ジオの2階なのです。もともと生業である写真と大好きな珈琲をどこかで結びつけられないかと考 えた末、今のような形になったのです。記念写真やご自分の肖像写真を撮りに来てくださったお 客様に最高の珈琲でリラックスしていただく。また美味しい珈琲を写真など見ながらゆっくりと 味わっていただく。そんなことができたら素敵だろうなと思ったのです。 珈琲は忙しい時でもちょっと休憩、朝起きてさあ一日を始めるぞという時に気合を入れて一杯、 夜仕事を終えて一日の振り返りに一杯。そんな素敵な飲み物です。 だから、僕が自分で丁寧に焼いた珈琲がそんな時に味わっていただけたら幸せなんです。写真作品 も、行ったことのない朝の海や雨の森などを素直に撮影しています。 どちらもちょっと日常を離 れて自分の素に戻るためのもの。 蓮カフェはそんな店なので、普通のカフェのように店内で珈琲だけを飲んでいただくことはまだ できませんが、豆を自家焙煎でご提供しています。そのための試飲はしていただけます。 カフェとスタジオはギャラリーになっているので、いずれはそこで珈琲を楽しんでいただけるよう に準備中です。だから、まだお店の看板がありません。森の中にあるので、見つけられてもどこか ら入るのかが分かりずらい。 そして、不定休なので、やっているかさえも不明です。なのでネッ トやインスタで、ご注文いただいてお送りしています。珈琲には必ず僕の作品のポストカードが付 いています。 東京のレストランやカフェにも豆を卸しています。 先日、僕の豆を使ってくださっ ている大磯のレストランで食事をしました。 コース最後の珈琲を頼んだ時です。 隣で食事をされ ていたご婦人が、「いつものようにここの珈琲をポットで3杯お願い」と。 「お好きなんです か?」と訊ねると 「ここの珈琲が香りも良くて大好きよ!」と言ってくださいました。 こんなに 嬉しいことはありません。僕の好きとその方の好きが共有されたのですから。 「蓮カフェ」はか なり変わったお店ですが、珈琲を大好きな気持ちは負けません。 このスタイルが当分続きそうで すが、よろしくお願いします。