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AMBIRD 編

お久しぶりです。
AMBIRD
の黒鳥です。

今回のテーマは「抽出」。

Roaster hyggeさんもおっしゃっていますが、コーヒーの抽出方法は本当に沢山あります。

ドリップに、プレス、エスプレッソ、エアロプレス、マキネッタ、ネル、サイフォン、等々。

それぞれ、個性があり、様々な飲み方ができるのがコーヒーの楽しみ方の一つとも言えます。

 

 

今回AMBIRDは、お店でも一番注文が多く、家で淹れやすいドリップコーヒーについてお話させて頂きますね。

AMBIRDのドリップに関してですが、数字を大切にしています。
豆の量、お湯の量、お湯の温度(こちらは、その時の豆の状態によって変化させています)、抽出時間、お湯の投入タイミングと言った感じで。
こんな風に話すと、うわって思うかもしれませんが、慣れると普通に淹れられると思います。

そして、こういった数字が分かったうえで、レシピ通りに淹れれば、美味しさはもちろん、再現性もしっかりあり、日々美味しいコーヒーが飲めると思います。

 

まず、豆の量と、お湯の量に関してですが、この二つの割合をさす「抽出比率」というのがあります。美味しいコーヒーには豆とお湯の最適な比率があり、ドリップコーヒーの国際的な抽出比率は豆が1に対してお湯が16の「1:16」という比率です。

ちなみに、AMBIRDでは豆は15g、お湯の量は240mlを推奨しています。

(ただ、ぶっちゃけた話、人それぞれ好みはあると思うので、一度淹れてみて薄かったり、濃かったりした場合は、豆の量を1g~2gほど前後させても良いと思っています。)

 

そして、抽出時間やお湯の投入タイミング。

これに関しては、時間もしっかり見ながら淹れています。

抽出時間に関しては、挽き具合にもよりますが、基本ドリップに関しては中挽きから中細挽きで、2分~3分以内に終わらせます。3分を超えてきてしまうと、コーヒー豆に含まれる雑味が出始めてきてしまうからです。

投入タイミングも、AMBIRDでは時間で決めています。詳しくは後ほどのレシピで記載しますね。

 

お湯の温度に関しては、お店では基本的に90℃から93℃あたりで淹れています。
ただ、その時のコーヒー豆の状態によって、ちょっと熱めにしたり、ぬるめにしたりと調節したりしています。

ちなみに、苦くしたり、酸味を少しでも抑えたい場合は熱めに、苦さをまろやかにして、酸味をもっと感じたい場合はぬるめにと言った感じで。

 

さて、次はレシピをお伝えします。

ドリッパーは、AMBIRDではカリタのウェーブドリッパーを使っていますが、これから説明するレシピは、ハリオや台形のカリタでも使えます。

 

・コーヒー豆:15g(中挽きから中細引き)、お湯:240mlを用意します。

     40ml~50mlほど注ぎ、40秒ほど蒸らす。

     蒸らしが終わったら、50ml(トータルで90mlほど)を追加で注ぐ。

     1分10秒くらいになったら、60ml(トータルで150mlほど)を注ぐ。

     1分40秒くらいになったら、残りの90ml(トータルで240ml)を注ぐ。

(トータルで200mlを過ぎたくらいで、中心に向かって静かに注ぐ。

     落とし切って、カップに注いで楽しんで下さい。

 

と言った感じです。

1つ注意点がありまして。

AMBIRDでは、浅煎りから、深煎りまで取り扱っているのですが、浅煎り、中煎り、深煎りと注ぎ方が変わります。

浅煎りは味が出にくいので、注ぎ方はお湯でかき混ぜるイメージ。中心から外に、外から中心に注ぎ口を上下させながらかき混ぜるイメージで注いでください、

中煎りは、中心から外に、外から中心に注ぎますが、注ぎ口は上下させず静かに粉全体に回し入れるイメージで。

深煎りは、中心部に静かに豆を動かさないようなイメージで静かに注いでください。

 

 

淹れ終わると、浅煎りや中煎りは写真のように、ドリッパー内のコーヒーの粉がフラットな感じに。

深煎りは谷のような感じになっていると思います。

(写真だと分かりずらくて、すみません。)

 

どちらかと言うと、濃度的には浅煎りメインで考えられているレシピになります。

なので、喫茶店の深煎りの濃厚なコーヒーが好きな人からしたら物足りないかもしれませんが、その際はコーヒーの量を増やして頂いて、お好みの濃さにしてください。

逆に、浅煎りを濃く淹れてしまうと、みなさんが嫌がるようなコーヒーのエグイ酸味になりかねないので、浅煎りはスッキリ目に淹れて頂けると、とても美味しく飲めます。

むしろ、もしこのレシピでもちょっと濃いなーって思いましたら、加水して頂いてお好みの濃さに調節して楽しんで頂けたらと思っています。

 

結構文章だけで説明すると、中々伝わりにくい部分がありますので、もしもっとしっかりと、詳しく知りたい場合は、お店に来て頂いて、聞いていただければご説明させて頂きます。

 

以上です、長文になってしまいましたが、最後まで読んで頂き、ありがとうございます!

 

次回はGardeniaさんです。

 

どんな抽出方法を紹介してくれるか、楽しみに待ちください!