観音崎珈琲

皆様初めまして。

 

長野県下諏訪町にて珈琲豆の焙煎をしております。

 

観音崎珈琲のシマダミライと申します。

2022年から

yatsugatake craft coffee roasters

の一員として加入させていただきます。

 

宜しくお願い致します。

 

 

今回のブログでは、

新メンバー「観音崎珈琲」の

 

・自己紹介

・店舗の特徴

・ロースターになったきっかけ

 

をさせていただきます。

 

 

 

 

 

■「観音崎珈琲」自己紹介

観音崎珈琲の焙煎所は

長野県下諏訪町の標高約1000m付近の位置にあります。

 

常時約20種類の生豆があり、その中からお客様のお好みの味を提案させていただいております。

 

フレイバー豊かな浅煎りから、奥深いコクの深煎りまで

バリエーション豊かなプロセスの珈琲豆が揃っております。

 

 

珈琲豆の販売を始め、

オリジナルブレンド作成や珈琲豆の卸販売、ハンドドリップ淹れ方講座なども行っております。

 

また、完全手造りのオリジナルキッチンカー

移動式喫茶店「ペロシマダ」

も長野県内を中心に出店しております。

 

 

店主の「シマダミライ」の簡単な自己紹介もしておきますね。

 

 

平成2年生まれの神奈川県横須賀市生まれ育ち。

2018年に八ヶ岳の麓を目指して移住してきました。

そこで縁のあった下諏訪町にて観音崎珈琲を設立。

 

 

 

■店舗の特徴

 

観音崎珈琲は実店舗はありません。

実店舗の開店を夢見て頑張っている途中です。

 

現在下諏訪町にある焙煎所には、

珈琲を飲みながらおしゃべりをしたり、

珈琲豆を買いに来たり、

飲み比べや淹れ方を教わりに来てくださる方がたくさん居ます。

 

是非皆様も遊びにいらして下さいね。

 

 

 

 

また、

紅色のサンバークラシックを完全手造りにて仕上げた

 

移動式喫茶店「ペロシマダ」も絶賛稼働中です。

長野県内を中心に各所で出店しておりますので、見かけた際は是非お立ち寄り下さい。

 

 

 

 

 

■ロースターになったきっかけ

 

 

そんな私が珈琲豆ロースターになったきっかけについてお話します。

 

 

 

きっかけが訪れたのは24歳の頃

(今から7年前)

 

当時は生まれ育った横須賀で暮らしておりました。

 

昼間は大学に通い、夜勤のアルバイトをやりながら、

クラブで音楽の活動をしておりました。

 

そんな生活がとにかく刺激的で、

寝る時間も取らずに突っ走っておりました。

 

音楽活動を始めた18歳から24歳まで、規則正しい生活なんてした事が無かったです。

 

朝から大学に行き、帰ったら音楽活動、夜からは夜勤、

朝になり大学に行き、帰ったら音楽活動、夜になればスタジオでレコーディングやライブ、

また朝になり、、、

 

若いって恐ろしいですね。

 

 

案の定、24歳の頃に体調を崩してしまいました。

 

大学は卒業できずに中退、

生きがいだった音楽も続けられなくなってしまい、

文字通り、心にぽっかりと大きな穴が空いてしまいました。

 

 

そんな時に珈琲と出会いました。

 

祖母の家が山梨にあり、農家をしています。

 

体調を崩した事で、

なにもやる事が無くなってしまい、

抜け殻状態だった自分は気分転換に山梨に百姓仕事を手伝いに来ました。

 

 

そこで少し足を伸ばし、

八ヶ岳の麓をふらふらしていました。

 

そこでふと、

立ち入ったお店で飲んだ珈琲と、

八ヶ岳の麓で地に足をつけて生活をしている「ヒト」に魅せられました。

 

 

生きがいだった事を続けられなくなり、

抜け殻のようだった自分が、

どこか安心してしまうような空間だったのを今でもよく覚えています。

 

 

そこからは頻繁に八ヶ岳の麓を訪れ、

そのお店で珈琲を飲み、

居合わせた旅人たちとおしゃべりをし、

焚き火しながらギターで歌を唄ったりしていました。

 

 

また八ヶ岳を眺めていると色んな表情をしているんですよね。

すごく優しい表情だったり、

凛々しくて勇気をもらえたり。

そんな八ヶ岳を眺めるのが大好きでした。

 

 

そんな時間を過ごしていると、

「いずれは八ヶ岳の麓でこんな生活ができたら良いなー。」

と感じるのが普通ですよね。

 

ただ、自分の場合は

「いずれ八ヶ岳の麓に来て生活するんだろうなー。」

と感じたんです。

 

 

夢ではなくて目標になっていたんですよね。

 

 

気付いたら心に空いた大きな穴が塞がっていました。

 

 

そこからは横須賀のコーヒーショップを回って、修行できる場所を探しました。

 

それでも雇ってもらえる場所は見つからず。。

門前払いを食らったりもしました。

 

 

それでも1軒の喫茶店だけ、

「雇ってはあげられないけど、珈琲飲みに来てくれたら教えてあげられる事は教えてあげるよ」

と言ってくれたお店がありました。

 

 

そこのお店に通い、そこのお店のブレンドを飲み続けました。

 

エチオピアベースの優しい酸味と柔らかいコクのブレンドです。

 

 

 

 

このお店のブレンドは、

すぐ近くにある小さな珈琲豆屋さんで焙煎をされていると聞き、

そのお店に行ってみる事にしました。

 

 

 

そのお店に入ると、

小さな店内に広がる

珈琲豆を焙煎している空間のあの香り。

 

 

その香りを嗅いだ瞬間に、

八ヶ岳で珈琲を飲んだ時のあの気持ちが

鮮明に蘇りました。

 

 

 

これが私が珈琲に人生を救われた経験です。

 

 

いつか自分が焙煎した珈琲を通じて、

自分と同じように苦しい思いをしている人を少しでも安心させてあげられたら。

 

 

 

そんな思いが芽生えた経験でもありますね。

 

 

 

 

それからは何年か色々な職業を経験し、

少しだけ資金を貯めて、

八ヶ岳の麓を目指して来ました。

 

家と仕事を決めないまま、

軽自動車に着替えとギターだけ積んで。

 

 

そこで縁あった下諏訪町にて観音崎珈琲を設立しました。

 

 

色んな思い出が詰まった横須賀の地名を屋号にもらって、

初心を忘れないようにと。

 

 

 

 

自分自身が経験した人生の転機のそばにはいつも珈琲の香りと味があり、

それが思い出となりました。

 

 

 

 

「いつかあなたの思い出のひとつになりますように」

 

 

 

 

これが観音崎珈琲としてロースターになったきっかけです。