ある年の瀬、コーヒー豆を買いに来たいつものお客様が帰り際にこう言いました。
「今年一年、美味しいコーヒーをありがとうございました。来年も美味しいコーヒーをお願いします。」
この瞬間です。コーヒー屋になって良かったなあ~としみじみ思いました。
コーヒー屋になる前、東京でテレビ番組のディレクターを仕事にしていた時には、お客様=視聴者の反応は視聴率という摩訶不思議な数字でしか測ることができませんでした。全国放送で視聴率1%あたり約100万人以上が見てくれたことになるのでそれはそれは大変な数の人が私の作った番組を見てくれたことになります。ですが、どんな顔で見ていたのか?面白かったのか?感動したのか?つまらなかったのか?ムッとしたのか?ただテレビをつけていただけなのか?具体的な反応はいっさい分かりません。ですからコーヒー屋になってお客様一人一人と向き合って「美味しい!」と言ってもらえるのは最高の喜びです。
コーヒー屋になって良かったことは、ほかにもあります。
*ひんぱんに東京へ行かずにずっと自宅のある八ヶ岳にいられる。
*自分のペースで仕事ができる。
*夫婦ふたりだけで仕事が完結できる。
*イベントだけでなく様々な場面でありとあらゆる沢山の人とつながれる。
*自分好みのうまいコーヒーを自分で作って飲み放題。
コーヒー屋になって、大変なこともたくさんありましたが、
今は、おかげさまで幸せな毎日を送っています。
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