百番珈琲 編

こんにちは。

百番珈琲の百木です。

 

出店に加えて店舗準備も始まり、順調ではありますが慌ただしい日々が続いております。

今回のテーマ「コーヒー屋になってよかったこと」。

 

YATSUGATAKE CRAFT COFFEE ROASTERSのミーティングの時にこの話題が上がった時、真っ先に一人のおじいちゃんの顔が浮かびました。

 

2019年にキッチンカーで百番珈琲を始めた当初から、出店先として大変お世話になっている「ひまわり市場」さん。

そこでいつも珈琲を買ってくれるおじいちゃんです。

 

初めてその人が珈琲を買いに来たのは去年の夏くらいだったかな?

ボッコボコの軽自動車から降りてきたとてもゆっくり歩く白髪のおじいちゃんがこちらに寄って来ました。

 

「モカくれ」

 

おじいちゃんは少し笑みを浮かべながらそう一言、僕に向かって言いました。

 

去年は2種類の豆だけで営業していたのですが、たまたまその時エチオピアを使っていたのでおじいちゃんの要望通りに注文を受けることができました。

 

珈琲を淹れている間におじいちゃんが喋り始めました。

 

「このモカの匂いを嗅ぐと、新宿のバスロータリーを思い出すんだよなあ」

 

それからモカに関する当時の色んな思い出を話してくれました。

 

まだまだ珈琲屋としても焙煎士としても未熟な僕の珈琲が、一人のおじいちゃんの記憶の琴線に引っかかったことがなんだかとても嬉しかったのを覚えています。

 

今では通称「モカおじさん」と呼ぶその人は、僕がひまわり市場に出店する毎週水曜日にほぼ必ず来てくれます。

最近では毎回2杯頼んでくれるのですが「一杯はその場で飲んで、もう一杯は家で飲むんだ」と言っていました。

 

来年喫茶店をオープンしたらキッチンカーはやめてしまうので、モカおじさんにちゃんと伝えないとなあと思っています。

「コーヒー屋になってよかったこと」というよりは「コーヒー屋をやっていて嬉しかった事」って感じですかね?笑

 

実際にはこれは一例であって、たくさんのお客さんとの出会いがやはり「コーヒー屋になってよかった」と思うことの一番じゃないかなあと思います。

 

キッチンカーは特に偶然出会って立ち寄ってくれるお客様がかなり多いので、思いもよらない出会いが多いような気がしますね。

 

そう言った意味ではキッチンカーはとてもやりがいがあって魅力的な営業方法だと思います。

 

これからも一つ一つの出会いを大切にして、コーヒー屋として楽しんでいけたらと思います。

こんなまとめでいいんでしょうか。笑